ダイヤモンド 製品評価について
ダイヤモンドの製品評価(指輪・ネックレスなど製品にっているもの)について説明します。
実際、鑑定士はこのような手順で値段をつけていますので、鑑定士って一体なにやってるのかいまいちわからない。と思う方はぜひ読んでみてください。
【製品評価について】
・製品の価格:地金(金やプラチナ)の価格+ダイヤの価格(+デザイン、ブランド)
地金の価格:全体の重量から石の重さを引いて計算(地金が1g○○円で計算)
ダイヤの価格:4Cや蛍光性を基に計算
また、ダイヤの鑑定の際に、一定の査定基準を設けています。
以下の通りです。
価格補正と製品査定の上限まとめ
カラー(D~J)
補正
K:J基準から-15%
L:J基準から-30%
M以下:J基準から-50%
上限(鑑定書、ソーティングがない場合)
Fまで(以上はFup)
クラリティ(VVS1~SI2)
I1:SI2基準からー50%※傷の程度で調整
上限(鑑定書、ソーティングがない場合)
VS1まで(以上はVs1up)
カット(3EX H&C~GOOD)
FAIR:GOOD基準から-20%
POOR:GOOD基準から-40%
上限(鑑定書、ソーティングがない場合)
VERY GOODまで(以上はVGup)
蛍光性(NONE)
MB:NONEからー10%
SB:NONEからー20%
VSB:NONEからー30%
※減点項目が重なる場合、マイナスが大きい方のみを採用
【査定例】
例えば上のような指輪があったとします。
その場合は以下のような計算になります。
枠:K18WG 1.5g
ダイヤ:0.3ct(カラーF、クラリティVS1,カットVERYGOOD)
メレダイヤ:0.05ct
K18WG1.5g=5550円(K18の相場を3700円とする)
ダイヤ0.3ct=相場表を基に計算(17000円)
メレダイヤ=600円(1ガイ12000円とする)
5550円+17000円+600円=23100円
この製品の買取価格は23100円となります。
また、こういうメレダイヤがいっぱいついているものの場合は、
「ガイ計算」と呼ばれるものを使います。
ガイとは、ダイヤモンドの1ct当りの単価です。
例えば、重量が0.301ctのダイヤモンドの場合
ガイが5万円のものだと、1ピース 15050円になります。
(0.301×50,000=15050)
写真の製品は
枠:K18WG 2.4g
メレダイヤ:0.3ct(合計の重量)
K18WG2.4g=8880円(K18の相場を3700円とする)
メレダイヤ=3600円(1ガイ12000円とする)
8880円+3600円=12480円
この製品の買取価格は12480円となります。
実際の現場では細かい単位を省きますが、今回は計算をわかりやすく見せるために、載せています。
このように鑑定士は枠の地金の重量、ダイヤの4Cで品質を判断し、
相場と照らし合わせて計算しています。