セリーヌについて③
セリーヌについての続きです。
- セリーヌの相場について
- 買取相場が高いのは定番の「ラゲージ」
- 素材による違い
- 財布やアクセサリー類は安め
- ヴィンテージ品のセリーヌ
- レザーのヴィンテージバッグは高く売れる可能性がある
- セリーヌを売るときの注意点
- ラゲージバッグの偽物
- 皮タグ
セリーヌの相場について
セリーヌは「エルメス」や「シャネル」といった圧倒的なブランド価値が備えているわけではありません。
そのため人気の商品とそうでない商品の差はかなり激しく、買取においてもそうした傾向がとても大きく影響していきます。
ジャンルごとにどんな品が高くて、どんな品が安いのかなどを解説していきます。
買取相場が高いのは定番の「ラゲージ」
ラゲージに関しては定価も35万円-40万円程度と高めですが、
その分「買取率25%-35%」とかなり高額での買取が期待できます。
ですが色やサイズや素材など様々なバリエーションがあり、それによって買取金額も大きく変わってきます。
ラゲージ ナノ(横幅20cm)
ラゲージ マイクロ(横幅25cm)
ラゲージ ミニ(横幅30cm)
ラゲージ ミディアム ファントム(マチが広く横長なタイプ)
このように4つのサイズ展開がありますが、
ラゲージに関しては「小さい順に買取率が高い」です。
そのため定価こそ多少の差がありますが、買取金額としてはどのサイズでも「10万円-15万円」くらいになっています。
新品状態での買取となれば15万円前後の高額買取が可能です。
素材による違い
ラゲージは素材も豊富でもっとも安価な「キャンバス地」モデルから、「レザー」「スエード」が一般的なモデル、高価格なモデルは「パイソン素材」を使用したものもあります。
買取率で比較すると圧倒的に高いのが「レザー」。その次にスエード、パイソン、最後にキャンバスとなります。
レザーのラゲージは定価40万円程度で⇒買取額「15万円」
パイソンのラゲージは定価55万円程度で⇒買取額「10万円」
決して定価が高いから買取率も良いということではなく、人気の高いシンプルなレザー素材に人気が集中しているということです。
他のブランドにも言えることですが、相場を決めるのは、
「どれくらい人気があるのか?」なのです。
人気があるということは多くの人が欲しいものです。多くの人が欲しいけど、希少な品物ですと自ずと相場は上がります。
人気というバロメーターがないと、相場は読めません。
鑑定士に必要な知識で重要なのは、「人気・需要の高さ」なのです。
財布やアクセサリー類は安め
セリーヌは圧倒的にバッグが人気のブランドです。
財布に関しては新品状態で査定に出しても定価の「30%-40%」程度で、
汚れが目立つような品だと1万円以下の査定になってしまうことも少なくありません。
セリーヌの財布は高くとも2万円程度の買取額と思っておくのがよいと考えます。
そしてアクセサリー類はそれ以上に安く、買取率は「10%-15%」を目安にしてください。
セリーヌに関しては定番のバッグはかなり高い利率で売ることができますが、それ以外の品物は中古市場ではイマイチ人気がありません。
ヴィンテージ品のセリーヌ
セリーヌのヴィンテージ品は品物による差がとても激しいです。
もっとも持ち込まれる点数も多いのが15年前くらいに発売された
「マカダム柄」というラインの商品。
ルイヴィトンのダミエ柄のようなラインなのですが、これに関しては高く売れません。
いわゆる人気が出る前のセリーヌなので、バッグや財布であっても買取相場は1,000円程度となっています。
レザーのヴィンテージバッグは高く売れる可能性がある
同じ古い品物でも「カーフレザー」の素材であれば高く売れる可能性があります。
この辺りはヴィンテージセリーヌとして人気があるもののあり、
ショルダーバッグなど小さなものでも2万円-3万円程度の査定が出る品も多いです。
セリーヌの「ヴィンテージ品で買取相場が高いのはカーフレザーのバッグのみ」となっています。
セリーヌを売るときの注意点
実際に売るときに気を付けたい付属品などの査定にかかわる点を解説していきます。
セリーヌはほかのブランドにはない「ショップカード」なんてものもあるので注意してください。
ギャランティ代わりになるショップカード
セリーヌのショップカード
写真:セリーヌのショップカード
セリーヌではギャランティとは別に「購入したお店」「品物」「日付」がわかるショップカードというものを発行しています。
シンプルな手書きのカードではありますが、これがギャランティ代わりになります。
しかし、今はショップカードは廃盤になっています。
2018年の2月頃、セリーヌのショップカードが完全廃止になりました。
特に定番人気のラゲージシリーズは大量のコピー品が出回りました。
パッと見ただけでわかるレベルのものから、いくら見比べてもわからないレベルのものまで…
海外のインボイスや本物の保存袋まで付属されているコピー品もありました。
そのようなコピー品が出回っていた為、
買取店では『国内のショップカードがないラゲージは買取できない』と定めたところも多々ございました。(ショップカードがなくてもレシートがあればOKという場合も)
『レシートorケアカードありのラゲージは通常買取り』ということになるかと思います。
特に高額買取が期待できるラゲージバッグの場合は
「ショップカード、レシート、ケアカード」これらはしっかり保管しておいていただくことをお勧めします。
ラゲージバッグの偽物
人気商品の宿命ともいえる「偽物」
セリーヌで特にラゲージバッグは多く出回ってしまっています。
ここでは贋物と本物の違いをみていきたいと思います。
ブランドロゴ
ロゴはブランドの象徴、顔ともいえる部分です。どのブランドも本物はロゴの印字、刻印は非常に美しいです。
セリーヌも同じで、ラゲージのバッグの表面にある、ブランド名の
ロゴから見ます。(画像を参照ください。)
ロゴの文字の中でも「E」を見ます。
不正品の「E」の線の長さが揃っています。
真正品の(画像を参照ください。)
「E」の線の長さが違い、真ん中の線が短く、
一番下の線が一番長くなっています。
これは、シャネルと似ていますが、
セリーヌも線の長さで判断できますので、
見て下さい。
皮タグ
革タグが中にあり、文字の刻印があるようですが、
不鮮明です。真正品(画像を参照ください。)は、
しっかりと文字の刻印が入っています。
真正品の革タグの2段めの「F-CU-2165」が、
マイクロショッパーの製造番号ですので、検索し、
同じ型のバッグを調べることが出来ます。
革タグ自体は、写真を見る限りではどちらも
あまりしっかりと出来ている感じでは無いのですが、
長さが違うことも一つの判断材料となりますので、
細かい部分を見るようにして下さい。
よく、縫製の作りも重要と言われますが、
(画像を参照ください。)
縫製は、よく出来ておりそれだけではなかなか判断が
難しくなってます。
いかがだったでしょうか?
セリーヌを全体的にみてきたことで、少しはセリーヌについて知ることができましたでしょうか?
セリーヌをご売却する際の参考になれば嬉しいです。