エスミンの鑑定辞典

半人前鑑定士の勉強メモ

セリーヌについて②

昨日の続きです。

 

 セリーヌ(CELINE)と言えば、ラゲージなどのエレガントでラグジュアリーなバッグを筆頭に知られていますが、かつては今と雰囲気が違うテイストのアイテムも多く発表していました。
なかでもセリーヌのアイコンパターンとして知られていたのが

「マカダム(macadam)」です。

 

マカダム柄

このマカダムは直訳すると「砕石」のことであり、石が等間隔に敷き詰められた道路をイメージして作られました。
楕円が並んだ見た目はかつて馬車が通っていたフランスの石の歩道のような、歴史を感じるクラシカルな雰囲気があります。

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このマカダム柄は2010年に元クロエのデザイナー、フィービーが手掛けたラゲージバックの登場によって、惜しまれつつも生産を中止しました。
しかし、モダンで高級感あるマカダム柄を使ったバッグや財布は、プレミアとしての価値を見出され、今もマニアを中心に高く評価され続けています。

そして最近は、かつて少し前の時代に流行したハイブランドのアイテムを身に着けるのが若い世代の間で流行しています。
セリーヌのマカダム柄もまた、ヴィンテージアイテムとしてファッションに取り入れるのがおしゃれで今風と人気です。

 

そんな流れを受けてか、最新のセリーヌのモデルにはマカダムと似た柄の

トリオンフがあります。

バッグ「スモールフォルコ」¥145,000【縦17×横18.5×マチ8㎝】

 

 

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