エスミンの鑑定辞典

半人前鑑定士の勉強メモ

オールドグッチについて①

昨日のオールドコーチの投稿につづき、次はオールドグッチについて

書きたいと思います。

 

 

オールドグッチとは

グッチの創設者が手がけた1980年代までの製品です

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オールドグッチのショルダーバッグ

 

世界で初めて商品に品質保証のためにイニシャルGG柄を入れて販売したことから、「ブランドの元祖はグッチ」と言われています

 皮革職人の名匠が集まるフィレンツェで、上質な革素材を使い一点一点造られたGUCCIのデザインは、伝統を守りながらもユニークで革新的なデザインが魅力でした

 そのエレガントな魅力に、オードリー・ヘップパーンやグレース・ケリー、ジャクリーン・ケネディといったセレブたちに愛され、グッチは世界中の憧れブランドになりました。

 

 

オールドグッチというのは具体的にこれという製品があるわけではなく、1970年代から1980年代あたりのグッチ一族が経営していた時代のグッチ製品を指します。


いわゆるヴィンテージ品やアンティーク品、プレミア品のような位置づけです。

この頃の作品というのは、近代化された現代のグッチよりもクラシックでハンドクラフトの要素が大きく芸術的側面が強いため、海外のコレクターが2000年くらいから集めだしたのがきっかけとなりました。

 

1975年にグッチ・パルファンという香水会社を立ち上げた時にGAC(グッチ・アクセサリー・コレクション)と呼ばれるパルファンの商品を販売しました。


この時は、GGキャンバスバッグからライター、灰皿など日常品に至るまでグッチのロゴの入った商品というのが、市場に溢れましたが、この頃のアクセサリー・コレクションというのもなかなか状態がよい商品が残っていないのでプレミア化しています。

 

実際には、この頃のグッチというのは一族同士の内輪もめがかなり多くて、内部的にはグチャグチャになっていた感もあるのですが、

それでもアルド・グッチやロドルフォ・グッチ、その父親の初代グッチオ・グッチ時代の作品というのはオールド・グッチコレクターからすれば喉から手が出るほど欲しいというわけです。

 #現在のGUCCIはPPR傘下にあり、グッチ一族は全く関わりがありません

 

オールドグッチの魅力

 

80年代までのオールドグッチは、その種類は2万点を超え、沢山のスーパーブランドVintage中でも、
冒険心あふれるユニークなデザイン性が特徴です

また、当時のグッチでは少量づつ職人さんが生産していたから 全く同じデザインを探すのが難しく、
現在残っている品のほとんどが1点ものといってもいいほどです

遊び心があって、見ているだけで楽しく、また他人と被りません。

そして未来に受け継いでゆく価値のあるお宝品とも言えます。

それがオールドグッチの魅力だと思います。

 

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オールドグッチのトートバッグ

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オールドグッチをつかったコーディネート



具体的な特徴と相場については次回の投稿で書きますので、お楽しみに。