新型コロナを受けてのリユース業界の影響
新型コロナウイルスの影響は私たちのリユース業界、中古市場にも大きな影響を与えています。
もちろんそれはお客様から買取する際の査定金額にも影響が出ております。
今回は現状の整理を自分なりにすることにしてみました。
今が売り時なのか、そうではないのか?その判断材料にしてもらえると幸いです。
リアルオークションの中止による相場の下落
※リアルオークションというのは、ネット上ではなく実際に人が集まって行うオークションの事を表す私なりの表現です。
新型コロナウイルス感染防止のため、三密を避けなければいけなくなりました。
中古市場において、商材の流通経路、お金を回すのに重要なオークションも開催中止、延期となりました。
三密とは以下の事を指します。
<密閉空間・・換気の悪い密閉した空間>
<密集場所・・多くの人が密集する場所>
<密接会話・・近距離での密接な会話>
まさにオークションは以下の画像を見るように三密です。
このオークションで商品を仕入れて、自店やネットショップで販売したり、買取品の売却してお金に変えてお店の運転資金に回したり、次の商材を仕入れるお金に換えます。
オークションが開催されないということは、商品お仕入れが止まったり、買取品を売却する場がないため、買取店は事業を回すことが困難になり、深刻な打撃を受けています。
また、商品が回らないことで、必然的に市場相場は全体的に商材問わず
下落傾向にあります。
買取査定額は市場相場を参考に算出するため、今は必然的に下がってしまっています。
来店客数の減少と店舗のコロナ対策
新型コロナにより、外出自粛を全国的に政府が求められるようになりました。
また感染リスクを恐れ、外出する人が極端に減りました。
必然的にお店に来るお客様の人数は半減しております。
中には、新型コロナの影響でどうしてもお金が必要な方はご来店いただいたりしますが、コロナ前に比べると減っています。
お店としましては、スタッフのマスク着用、アルコール消毒、徹底した換気など
お客様、スタッフを守るための対策を施しておりますが、
やはりなかなかご来店していただくのは厳しいのが現状です。
ネットオークションに商材が集中
リアルオークションが中止、延期の影響を受けてネットオークションに商材が集中しております。
ネットオークションというのは、インターネット上で商品を競り落としたり、売却できるオークションです。
リアルオークションで出せなくなった商材が、インターネットオークションに流れ込んできております。
新型コロナをきっかけにネットオークションは更に盛り上がりを見せることとなり、
今後のオークションの主流はリアルではなく、ネットオークションになるのではと思います。
金券相場の下落、旅行券の取り扱いについて
金券にも大きな影響が出ております。
やはり外出自粛、金券を使える店舗の営業自粛により相場が下落しております。
金券は「全国百貨店共通券」「JCBギフトカード」「JTB旅行券」「ディズニーランドチケット」などなど様々なものがあります。
新型コロナで営業していない店舗が増え、旅行やレジャーができなくなったことにより、デパート百貨店商品券、飲食関連商品券は全体的に相場が下がり、店舗での買い取り額が下がっています。
特に旅行券、レジャー券に至っては取り扱いを中止する店舗も出てきております。
金券のご売却を検討の方は、有効期限がない金券でしたら
「どうしても売らないといけない!」という場合以外は
今は控えておいた方が良いのかもしれません。
金相場は高値を維持
2020/4/28現在の金の1gあたりの買取金額は6500円以上(24金)と、非常に高値を維持しております。
この影響を受けて、お店には金製品の持ち込み、相場の問い合わせが増えております。
また、大手買取店は「今が金が売り時!!」と宣伝合戦を繰り広げております。
新型コロナでお金が必要になり、実際売却される方も増えております。
今年に入り、過去数十年で類を見ないほど金相場は上がっております。
半面、プラチナは大きく相場は下がってしまい、上がる兆しはまだ見えません。
金製品は今が売り時といっていってもいいのではないかと思います。
宅配買取の需要増大
お店に来店できないため、自宅にいながら商品を送ることで買取してもらう宅配買取の需要が増えています。
また、外出できない主婦の方たちなどは、
「これを機に家を掃除しよう!不用品を処分しよう!」という方が増え、宅配買取の問い合わせが増えております。
宅配買取サービスも進歩しており、送る為の段ボールはお店が送ってくれるので不要だったり、宅配業者もお店が手配した業者を呼ぶだけで取りに来てくれたりと
非常に便利になっております。
今回のコロナをきっかけに宅配買取を利用してみるのもいいのかもしれません。
この流れを受け、今後の買取の主流は来店ではなく、宅配買取が主流になるのかもしれません。
現状をまとめると、以下のようになります。
【新型コロナの影響】
〇リアルオークションが開催されないことにより、相場は全体的に下落
〇ネットオークションは盛り上がりを見せる
〇金券相場は下落。
〇金相場は高値を維持、買取需要が増えている
〇宅配買取の需要増大
次は歴史を元に今後の市場動向を予測し、業界がどのように変化していくのかを考えていきたいと思います。