エスミンの鑑定辞典

半人前鑑定士の勉強メモ

新型コロナを受けてのリユース業界の今後の予測①

前回は新型コロナがリユース業界に与えた影響について書きました。

 

新型コロナの経済への影響は、世界同時不況と呼ばれた「リーマンショック」並、もしくはそれ以上ともいわれています。

 

そこで、今回はリーマンショック当時のリユース業界で何が起きたか振り返り、今後の予測をしてみようと思います。

 

f:id:esumin:20200504073445j:plain

 

 

 

そもそもリーマンショックとは?

 

リーマン・ショックとは、2008年9月15日に、アメリカ合衆国投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)が経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象を総括的によぶ通称である。

Wikipediaより)

 

リーマンショック前までは、アメリカのサブプライム層が住宅を購入することができ、住宅価格などの上昇から全世界で好景気を謳歌していたのですが、結局、住宅価格の軟化からサブプライム層がローンを返済できなくなっていたことから、アメリカ経済が破綻しました。そのきっかけがリーマン・ブラザーズの経営破綻であることから「リーマン・ショック」と呼ばれています。

 

リーマンショックリユース業界に起きた現象

最初はあらゆる相場が下落しました。

特にプラチナの下落幅はすさまじく、

当時プラチナは一時7000円代の値を付けていましたが、2500円代まで暴落。

60%以上の下落率となりました。

 

f:id:esumin:20200504074330p:plain

 

ダイヤモンドは、欧米の経済悪化で需要が減少し、バイヤーが買い控えをしたことで

2~3割下落、ブランド時計も相場は3割程度下落しました。

 

このように高額品や贅沢品の相場に影響が大きく、ブランド買取大手は大きなダメージを負いました。

半面、生活必需品などを扱う総合リユース企業には大きな影響はありませんでした。

 

リーマンショック後、リユース業界に吹いた追い風

不況により、ユーザーが節約志向になり割安な中古品に注目し始めました。

更に、金相場が一気に上昇し、金買取ブームが起きました。

当時の金買取ブームはすさまじく、連日買取店には行列ができたほどと言われております。

 

 

コロナ後に起きる変化の予測

リーマンショック後は一時的にリユース市場は落ち込みましたが、

その後大きく拡大し、今日のリユース市場があります。

歴史は繰り返されるといいます。

リユース市場が今後どうなっていくのか、考えてみたいと思います。

 

 

金相場はどうなるのか?

リーマンショック後は金相場は上がりましたが、コロナ後はどうでしょう?

この予測は非常に難しいです。

金は今はまれにみる高値を維持しており、6000円代をキープしております。

 

金は最も安定した資産もいわれ「有事の金」と言われています。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界経済に深刻な影響を及ぼし始め、自然災害同様に投資家の不安心理が強まるなか「有事の金買い」が続き、金市場は一時的な下落はあるものの記録的な高値で推移しています(2020年3月時点)。

 

一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響でニューヨーク株式市場は、世界的株価大暴落となった「ブラックマンデー」や「リーマン・ショック」を彷彿とさせる大幅下落、いわゆる「コロナショック」により、金融市場を荒らし深刻なダメージを受けています。
また、このコロナショックは、ウイルスの世界的な感染が広がるとともに、不安の高まりから投資家が手元に現金を置くために、一時的に金までもが換金売りされ金価格が下落し、「有事の下落」とも言われました。

 

2000年以降に世界的に流行した感染症で、2002年のSARS、2012年のMERS、2013年の鳥インフルエンザ(H7N9亜型)などにおいては、一時的に株式市場にダメージを与えたものの、感染症の有効な治療法が見出されないまま、その後の株価は上昇傾向に戻ったことです。
つまり通常のセオリー通りであれば、今後中長期的に見れば新型コロナウイルスの感染拡大が収束に向かうと、株価が上昇し始め金相場が下がり始めるという傾向が考えられるということです。

 

専門家いわく、今後コロナウイルス感染症拡大の影響で世界経済の減速停滞が強まれば、金融市場も今まで以上にパニックに陥ることも考えられると警鐘を鳴らしています。

アメリカの大手金融会社ゴールドマン・サックスが金を

「最後の安全資産」と呼んでいましたが、この先行きの見えない経済活動の停滞で世界景気の不透明さが残る限り、市場の不安定な動きとともに人々の心理が悪化し、「安全資産」といえども投げ売りされる状況がまた起こるかもしれません。

今は高値を維持していますが、有事に備え金を買うところから、金を換金する流れに

世界中が一斉にシフトしたら、大暴落も予想されます。

 

非常に先行き不透明な今、高値を維持している金を売るなら今かもしれません。

 

次は、デジタルシフトと販売チャネルの多角化について書いていきます。

 

続きます。