ティファニーについて②
ティファニーの続きです。
ティファニーは次々と人々を魅了するデザインを打ち出しています。
ティファニーの代表ともいえるダイヤモンドの商品は今では数多く展開されており、結婚指輪や婚約指輪、記念日のプレゼントとしても非常に人気が高いものとなっています。
中でもダイヤモンドの定番ともいえる製品は、
やはりバイザヤードネックレスではないでしょうか。
当時のデザイナーが、世界中の女性が予算に応じて好みのダイヤモンドの大きさをヤード単位で選ぶことが出来るようにと製作されたネックレスで、今ではティファニーのアイコン的な存在となっています。
他にも一世を風靡した"
心を開く"という意味を持つオープンハート
涙がモチーフとなったティアドロップ
ティファニー本店の時計台から着想を得たアトラス
記念すべきティファニー創業の年が刻印された、ティファニー1837
など
ダイヤモンドに限らずティファニーには様々な定番シリーズが存在し、それぞれ顧客からの熱い支持を得ています。
ダイヤモンドへのこだわり
もちろんそういった低価格帯のジュエリーもティファニーが幅広く愛される理由ですが、ティファニーの看板と言えばやはりダイヤモンドジュエリーでしょう。
「キングオブダイヤモンド」と呼ばれてきた歴史は伊達ではありません。
実際、ダイヤモンドに対する情熱やこだわりは並々ならぬもの。
ティファニーは、自社でダイヤモンドカッティング工房を持つ珍しいブランドです。
既にカットされたダイヤモンドを買い付けるブランドが一般的な中で、原石から厳選を重ね、ティファニーにふさわしいと判定された個体のみをカッティング工房に送るのです。
ちなみにカット・研磨を施されたダイヤモンドは、
「ティファニー基準」に則り4C―カラット、カット、クラリティ、カラー―が吟味され、基準に達していなければ再度カッティング工房に戻されるとのこと。
最終的なデザインに至るまで、1,300回もの精査が行われています。
セッティングも、熟練した職人たちにより、丁寧な手作業で行われていきます。
ダイヤモンドがより多く光を取り込み、より美しく輝くように。そんな思いで、最新の注意のもと扱われていくのです。
なお、ティファニーにはハイジュエリーラインがあり、数千万円以上する製品もあります。
それらは極上のダイヤモンドをふんだんにあしらっただけではなく、ティファニーの中でもさらに選び抜かれた職人たちによって手ずから作り上げられている、ティファニーにしか生み出せない至高の作品と言えます。
これは、ティファニーがデザインに対してもまた強いこだわりを持っており、
多くの天才デザイナーを抱えてることです。
彼・彼女らの手腕とティファニー独自技術の相乗効果こそが現在のティファニーの魅力です。
ティファニーの、代表的な天才デザイナーをご紹介いたします。
ティファニーを彩る天才デザイナー
■ジーン(ジャン)・シュランバーゼ
鳥や海の生き物など自然モチーフと、バロック様式を融合させたハイジュエリーが魅力のジーン・シュランバーゼ。
1956年にティファニーに加わり、手腕を振るいました。
彼の名前を知らなくても、映画やテレビなどを通して彼の作品は見たことがあるかもしれません。
『ティファニーで朝食を』で主演を務めたオードリー・ヘップバーンやエリザベス・テイラーなど大女優が。そしてジョン・F・ケネディ大統領夫人のジャクリーヌ・ケネディなど要人たちが愛用してきました。
現在は他界されていますが、今なおティファニーのハイエンドジュエリーには彼のスピリッツが盛り込まれており、ダイナミックでクラシカルな、それでいて洗練されたデザインで世界中のセレブリティを虜にしています。
■エルサ・ペレッティ
ファッションモデルとして業界入りしましたが、「ペレッティ」というブランドでジュエリーデザイナーデビューを果たしたエルサ・ペレッティ。
「シンプルであること。それがスタイル」のコンセプトのもと、シンプルながらどこか妖艶なデザインで瞬く間に人気を博しました。
モチーフはリンゴやビーン、蛇など決して物珍しくはありません。わかりやすい華美さもありません。
しかしながら、優美な曲線と細部に添えられた遊び心が、他社とは一線を画すデザインに仕上げてきているのです。
オープンハートやバイザヤードなど、多くの人気ラインがエルサ・ペレッティによって生み出されました。
■パロマ・ピカソ
画家パブロ・ピカソの娘として芸術に囲まれて育ったパロマ・ピカソもまた、ティファニーを代表する天才デザイナーです。
10代のころからイヴ・サンローランでジュエリーデザインを手掛け、後にティファニーに引き抜かれました。
色使いやラインの描き方がエキゾチックで大胆。
モチーフも、オリーブの木であったりニューヨークビルの落書きであったりと、自由奔放な作風が魅力です。
グラフィティやメロディなど、彼女もまた多くの人気ラインの立役者となっています。
ティファニーの相場
ティファニーのアイテムは無数にあるため、
一概に相場はいくらというのは難しいです。
プラチナなのか、18金なのか?ダイヤが使われているのか?といった
素材の違いで値段は変わりますし、人気のモデルなのか?といったデザイン面でも相場は変わってきます。
目安として、
未使用のネックレスは定価の2〜4割ほど
Sランク・未使用品:定価の2〜4割ほど
Aランク・中古美品:定価の2〜3割ほど
Bランク・中古品:定価の1〜2割ほど
例えば、定価10万円のオープンハートネックレスを売却する場合、
未使用品だと20,000〜40,000円ほど、中古美品だと20,000〜30,000円ほど、
中古品だと10,000〜20,000円ほどが買取相場になります。
しかし傷が多いものや、錆びているものは定価の1割以下で買い取られるケースもあります。
そのため上記の相場は例程度に思っておいてください。
この後は、真贋について書いていきたいと思います。
続きます。