なぜ、ロレックスは資産価値が高いと言われるのか?①
ロレックス・・・
数ある時計ブランドの中で、知名度、人気は世界一と言っていいのではないでしょうか?
なぜ、ロレックスがここまで人気があるのか?
そして、ロレックスはただの高級ブランド時計ではありません。
時計としてではなく「資産」として注目されている面もあります。
今回は、ロレックスが資産として見られている理由について説明していきたいと思います。
そもそもロレックスとは何か?
高級時計ブランドとして世界的な知名度を誇り、誰もが憧れる時計として人気の高いロレックス。
高級腕時計でありながら実用時計と位置づけるロレックスの時計は、スタンダードからスポーツモデルまでオン・オフ問わず身に着けられるラインナップを揃えています。
他のブランド時計よりもリセールバリューに優れており、世界中で中古品が多く売買されています。
特に、ヴィンテージモデルの価値は高く、世界的に名高いオークションにおいて、パテック・フィリップの時計と並び活発に取引されています。
ロレックスの歴史を紐解くと、世界で初めて腕時計でクロノメーターを取得、
ロレックス3大発明と呼ばれる
「オイスター」・「パーペチュアル」・「デイトジャスト」機構の開発など、腕時計としての実力を兼ね備えており、高級腕時計ブランドとしての地位を確立させました。
ロレックスの時計は機械式のため、クォーツのように電池交換の必要はないが、3~4年に一度オーバーホール(分解掃除)が必要になります。
時計内部の磨耗した歯車の交換やオイルを継ぎ足すなどメンテナンスを怠らなければ、何十年も使い続けることが出来ることも魅力の一つです。
ロレックスの歴史
1905年、懐中時計が主流だった時代に腕時計のニーズを予見していた
ハンス・ウイルスドルフは、ビジネスパートナーと共にロレックスの礎となる時計専門商社「ウイルスドルフ&デイビス社」をロンドンに設立しました。
実用的な腕時計を製造するためには、
高精度のムーブメントと気密性の高いケースが不可欠であると考えたウイルスドルフは、ビエンヌ(スイス)の時計製造会社「エグラー社」と契約を結び優れたムーブメントの供給元を確保しました。
1907年には取引の簡素化を図るため、ラ・ショー・ド・フォン(スイス)に事務所を開設し、翌年の1908年には「ROLEX」という名称を商標登録した。
3大発明その1.完全防水ケース「オイスター」
ウイルスドルフは、気密性の高いケースの確保に乗り出しました。
1926年、オイスター社が開発した金属の塊をくり抜いたケースにねじ込み式のリューズと裏ブタを組み合わせた防水ケースの特許を取得し、この新型ケースには二枚貝に由来する「オイスター」の名が与えられました。
これにより腕時計最大の弱点は克服され、それを証明するかのように、翌年(1927年)、ロンドンの速記記者メルセデス・グライツ嬢がドーバー海峡横断に成功した際、彼女の腕にはロレックスの「オイスター」がありました。
そして、グライツの偉業とともに「泳げる腕時計」の存在は世界に衝撃を与えるニュースとなったのです。
3大発明その2.自動巻き上げ機構「パーペチュアル」
さらに完全な防水性を確保するためには、リューズの締め忘れによる浸水を防ぐ必要がありました。
その解決方法は、リューズによるゼンマイの巻き上げを必要としない自動巻き上げ機構の開発でした。
そして1931年、腕時計として世界初となる全回転方式ローターでの自動巻き上げ機構「パーペチュアル」が開発され、ウイルスドルフが目指した実用腕時計の原形が完成しました。
3大発明その3.日にち表示機構「デイトジャスト」
そして創業40周年を迎える1945年、既に開発済みだったオイスターケースとパーペチュアル機構に加え、文字盤にデイト表示用の小窓を備えた「デイトジャスト」を発表した。このデイト表示機構は「デイトジャスト機構」と呼ばれ、1955年には午前0時で瞬時に日付の切り替えが行えるよう改良される。
こうして後に「ロレックス三大発明」と呼ばれる革新的な発明によって、日常生活において重要な機能を備えた実用腕時計の1つの完成形が誕生したのです。
その後、3つの発明品を基盤にエクスプローラー、サブマリーナ、GMTマスターなど
ROLEXは次々と新しいデザインを発表し世の中へ放ち、世界メーカーとしての地位を確立していくのです。
続きます。