エスミンの鑑定辞典

半人前鑑定士の勉強メモ

お酒の買取について

お店に立っていると意外と査定依頼が多いのがお酒です。

 

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・飲もうと思って買っておいたけど飲まないから売りたい。

・お酒の飲めないのにもらってしまって、処分に困っているから売りたい。

・お酒の好きな身内が亡くなってしまって、私たちは飲まないから売りたい。

 

しかし、お酒ならなんでも買い取れるわけではありません。

今日は、どんなお酒なら買い取ってもらえるのか?

どんなお酒なら高額査定が期待できるのか?

 

そんな事を書いていきたいと思います。

 

 

どんなお酒なら買い取ってもらえるの?

 

買取可能なお酒とはどんなものだと思いますか?

高いお酒であれば買取可能、と思われる方が多いですが、必ずしもそうではありません。

状態によって、同じ種類のお酒でも買取額が大きく変わることも日常茶飯事です。

ここでは、どんなお酒が買取可能/不可なのか、どんな銘柄が高く売れやすいかをご紹介していきます。

 

原則的に、お酒は未開封のものが買取対象になります。

ただ、大変稀少なワインやブランデー、ウイスキーは空ボトルでも買取してくれるケースもあります。

また、未開封でも、保存状態が悪く、コルク部分が破損していたりすると買取不可になるケースもあります。

お酒は1本から買取可能ですが、まとめて売りすると査定額がプラスになるお店もあります。

 

買取不可になる別の例として、賞味期限があります。

賞味期限まで少ししかなかったり過ぎているお酒は買取不可になるか、買取額がかなり下がります。

このことから、賞味期限があるビールや日本酒を買取可能なお店は少ないのが現状です。

 

日本酒が買取可能なお店が少ない理由

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現在は様々な日本酒が販売されていますが、生産量が僅かで希少性が高い銘柄もあります。
人気のある地酒も少なくないですが、買い取ってもらう場合は注意が必要です。なぜなら、日本酒の買取を断っている業者もあるためです。


業者が買取を断っている主な理由は以下の3つです。

 

温度変化に弱い
冷蔵での保管が必要になる
保管場所を取る


日本酒は温度変化に非常に弱く、適切な温度から外れるとすぐに品質が変化してしまいます。風味が落ちる場合も多く、保管がとても難しいのです。
また、温度を一定に保つには冷蔵庫が必要になるなど、業者にとっては保管コストの負担が大きく、割に合わないと感じるため買取に消極的なのです。

 

基本的に買取してもらえるのは洋酒とワイン

さて、【洋酒】と聞くと皆さんはどこまでのお酒が洋酒なのか皆さんは疑問に思いませんか?

例えば、ウイスキーと聞けば多くの人は【洋酒】と答えられますが、

多くの人がご存知の【角瓶】や【山崎】といった日本で作られている「ウイスキー」ならどうでしょう?

角瓶や山崎は日本でつくられている以上、【洋酒】と呼べるのでしょうか?

また、ワインも同様の事で、ワインと言えばフランス産やイタリア産が有名ですので、フランスで作られたフランスワインであれば【洋酒と呼べそう】ですが、日本で作られているワインであれば【洋酒とは呼べない】と思いませんか?

実は、この洋酒な定義に関しては次のように明確に分けられています。

 

洋酒の定義

''洋酒とは

ウイスキー(バーボン、スコッチ等)、ブランデー(コニャック、アルマニャック等)、ウォッカ、ジン、ビタース、ラム、リキュール】の酒類を指し、

それ以外は洋酒ではない''

 

''洋酒とは【ウイスキー(バーボン、スコッチ等)、ブランデー(コニャック、アルマニャック等)、ウォッカ、ジン、ビタース、ラム、リキュール】の酒類を指し、それ以外は洋酒ではない''

 

つまり、上記の例でいうと角瓶や山崎といった

【ジャパニーズ・ウイスキーも全て洋酒】ですので「トリス」「響」「白州」といったウイスキーも洋酒に部類されます。

 

一方、ワインに関してはフランス産であろうが洋酒には部類されず、ギネスやハイネケンといった外国産ビールも同様に洋酒ではありません。

 

一般的には洋酒とは【外国産のお酒】という定義で使用されがちですが、商品法上では洋酒にはきちんと明確な定義がされているのです。

 

なんとワインやシャンパンも洋酒かと思っていましたが、別だったのですね。

これには驚きの方も多いのではないでしょうか?

 

次からは高く売れるお酒の銘柄を下記のジャンル別にご紹介します。

 

高価買取可能になりやすいブランデー

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レミーマルタン ルイ13世ベリーオールドバカラ

 

ブランデーは品質が落ちにくいお酒で、長期間保管していたものでも高く売れやすいですし、持ち込まれるお客様も多いです。

 

特に、バカラボトルに入った

 

レミーマルタン
ヘネシー
カミュ
クルボアジェ
マーテル
ハイン

 

などは、高価買取になりやすい銘柄です。

 

等級(ボトルに表示)は、大まかですが、高い順に

EXTRA(エクストラ) → XO → NAPOLEON(ナポレオン) → VSOP

となります。

 

高価買取可能になりやすいウイスキー

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ザ・マッカラン 1946


ウイスキーは銘柄にもよりますが、全体的に年代物が高値になりやすい傾向があります。


産地は、

・スコッチウイスキー
アメリカンウイスキー
アイルランドウイスキー
・カナディアンウイスキー

などがありますが、人気が高いのはスコッチウイスキーで、その中でも

 

マッカラン
ボウモア
ダルモア
スプリングバンク
グレンフィディック
アードベッグ

は高値になりやすいです。

 

日本のウイスキーだと、

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サントリー 山崎 18年

 

サントリーウイスキー山崎・響・白州
ニッカウイスキー竹鶴・余市・宮城峡
イチローモルト

 

などが高くなりやすいです。

 

高価買取可能になりやすいシャンパ

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ドン・ペリニヨン ヴィンテージ 2002年


高価買取シャンパ
シャンパンにも等級があり、

高い順に

プレステージシャンパン → ビンテージシャンパン → ノンビンテージシャンパン(NV)
となり、ビンテージシャンパンは希少価値が高く高価買取の対象です。

プレステージシャンパンはさらにその上の最高級シャンパで、

銘柄は

 

ドンペリニヨン
クリュッグクロダンボネ
ベルエポック
サロン
アランロベール
クリスタル
ヴーヴクリコ
アルマンドブリニャック
ボランジェ
テタンジェ
モエエシャンドン
ボエル&クロフ
ポメリー
ヴーヴクリコ
クリュッグ
サロン
ペリエジュエ
ボランジェ
ルイロデレール
ボエル&クロフ

 

などが高値になります。

 

高価買取可能になりやすいワイン

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DRC ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ ロマネコンティ 1990年




ワインで有名なものはフランスのブルゴーニュワインやボルドーワインなどみなさんご存知だと思います。

 

ワインといえば、フランス産のワインがすぐ思い浮かびますが、イタリア産やアメリカのカリフォルニアワイン、またドイツ産のワインにも有名銘柄が多くあります。

 

ブルゴーニュワイン】

DRCロマネコンティ
モンラッシェ
ラターシュ
リシュブール
ドメーヌルロワ

 

ボルドーワイン】

シャトーペトリュス
ルパン
ラトゥール
ムートン
ラフィット
マルゴー

 

【カリフォルニアワイン】

スクリーミングイーグル
オーパスワン

 

などが、高価買取を期待できます。

 

 

いかがだったでしょうか?

お酒の買取について架け橋で説明してきました。

 

この知識を持っておくことで、重いお酒を頑張って持って行ったのに買取不可でがっかり・・・

なんてことが少しでもなくなればいいな。と思います。

 

また、お酒の買取に関しましては、スマホで写真を撮って買取店にLINEに送るだけの

LINE査定がおすすめです!

 

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LINE査定なら、自宅にいながら自分の持っているお酒の値段を教えてもらうことができます。お酒を買取ってくれるお店はネット上にたくさんございますので、もしお手元にご売却したいお酒がございましたら、LINE査定をしてみてはいかがでしょうか??

 

 

さらにお酒は古酒などモノによっては100万円を超えるようなモノもございます。

お酒の世界も非常にディープです・・・。

またの機会にお酒について書きたいと思います。